【アダルトチルドレン】ロストワン

アダルトチルドレン(AC)

という言葉を聞いたことはありますか?

アダルトチルドレン(以下、AC)とは…

子供の頃に、親(または育ててくれた人、養育者)との関係の中で負ったなんらかの心の傷やトラウマが原因となって、大人になってからも悩みや生きづらさを抱えている人を指す言葉です。

ACは病気ではありません。ひとつの”気質”です。

一説によると「日本人の約8割がACの気質を持っている可能性がある」とも言われています。

ACには5つのタイプがあります。

ヒーロー

スケープゴート

ロストワン

ピエロ

ケアテイカー

今回はロストワンタイプについて見てみましょう。

・存在感を消して、目立たないように過ごすことで家庭の刺激から身を守ります

・親が子どもに無関心な家庭や、兄弟姉妹で扱いに差があった家庭で育ってきた、または逆に、親が子どもに干渉しすぎる家庭、主張したり反抗することを全く許してもらえない家庭に育った場合もあります

・家族からすると手のかからない「良い子」なので、どうしても放っておかれがちです

・不満を感じていても主張することができません

・社会に出ると口数が少なく表情を表に出さないので、「何を考えているかわからない」と思われがちです

・常に孤独感や疎外感があり「誰もわかってくれない」と感じやすくなります

・自分の価値を認められず、振る舞い方もわからないので、他者と関わることが苦手です

ACのロストワンタイプの人は、放っておかれること、まるでその場にいないように扱われることに慣れてしまっています。

「自分なんてどうでもいい存在で、いる価値がない」と思っています。

家庭で大切にしてもらったり、尊重してもらうことができない環境の中を、一生懸命耐え抜いてきました。

その経験を通して「自分は大切にされる価値がないから、放っておかれるのが当たり前なんだ」と思ってしまうようになったのです。

もちろん本当は他の子たちと同じように「大切にしてほしい」「かわいがってほしい」「褒めてほしい」と感じていたのに、誰かにその気持ちをわかってもらえた経験がなく、諦めることしかできなかったのです。

不満やもどかしさ、満たされない気持ちも自分一人で抱えて処理するしか選択肢がなかったからです。

社会に出てからも、満たされていない気持ちを抱え続けています。

社会に出ると、自分の意見を主張したりアピールしなければならない場面に出くわします。

自己主張やアピールすることが苦手なロストワンの人は、そのような場面をなんとか避けようと考えてしまいます。これは、これ以上傷つかないように自分を守るために取っている行動でもあります。

自分に価値を感じられていないうえに、「他人にわかってもらうことなんてできっこない」と思っているからです。

でも、どうしてもそのような場面を避けられない時があります・・・

そんな時に、どうしていいかがわからなくなってしまいます。

どうにか立ち向かわなければいけません。

けれども、経験がないことにいきなりうまく対処できる人はいません。

それなのに、うまく対処できなかった自分のことを責めてしまい、そこからさらに自信を失うことになってしまいます。

一生懸命頑張っているのに、生きづらさが募ってしまうジレンマが起きてしまうのです。

「私、ロストワンタイプのACかもしれない・・・」

そう感じている方にわかっておいてほしいこと…

それは、今あなたがこのようの気質を持っている理由はあなたが悪いからではないということです。

あなたはこれまでACの気質を持ちながら、子どもの頃に身につけざるを得なかった生きる術とともに、あなたなりに一生懸命、頑張って生きてきたのです。

今あなたが悩んでいたり、なにかがうまくいかないと感じている状況だったとしても、それはあなたのせいではないということを知っておいてほしいのです。

それから、あなたがACの気質を持つことになった本当のワケは、本来のあなたが持っている”パワー”を忘れてしまっているからだということも知っておいてください。

ここで”パワー”と呼んでいるものは、ひとりひとりの人が誰しも持っているチカラのことです。

持っていない人はいません。

だから、あなたも必ず持っています。

ただ、今は忘れてしまっているだけなのです。

ACが育ちやすい環境というのは、ひとりひとりの子どもが本来持っている”パワー”を使うことができず、忘れてしまいやすい環境なんです。

子どもの頃に徐々に忘れてしまったその”パワー”を思い出す。

これがACの気質を手放していくための秘策です。

パワーを思い出すことさえできれば、これまで持っていたACであるがゆえの悩みが悩みではなくなります。

パワーについてもっと知りたい方はこちら
【コラム】
あなたは”パワー”をもっている

例えば、こんな流れで…

・私で私はいていいんだ、と思えるようになる

・自分で自分の味方でいられる感覚をつかむ

・見捨てられていい人なんてどこにもいない、と知る

・お互いを尊重しあえる人と、良い関係を築いていく準備ができる

・自分自身の望み、感じていることを表現していいんだ、と思えるようになる

・”自分軸”がととのっていく

心に安心感を蓄えながら、もっと自由に、あなたらしく生きられるようになります。

あなたが1つずつこれらのことに気づいて受け入れ、自分で自分を認められるようになると、これまでの経験をあなたの財産に変えていけるようになります。

これまでは、子どもの頃から誰かに迷惑がかからないようにと大人しくして、誰にも大切にされていないような切ない気持ちを抱えながら、誰よりも頑張ってきましたよね。

これ以上傷つかないように、自分を守るために、もっと目立たないように、と行動してきたかもしれません。

これからは、自分で自分を大切にしていきましょう。

「人はみんな、その人にしかない価値がある」という事実、本当のことを知って、少しずつ少しずつ、身体の中と心の中にしみこませていきましょう。

自分のことを大切にできる人こそ、関わる相手のことも自然に大切にできる、真のあたたかさとやさしさを持った人なのです。

これまでの過去は変えられなくても、これからの未来はあなた次第で変えていくことができます。

もし、いまあなたの胸の中に

ACの気質を手放したい

生きづらさを解消したい

もっと自由に生きたい

このような想いがあるとしたら、想いを叶えるための行動を起せるかどうかがカギになります。

これまでの自分を恥じたり、責めたりする必要はありません。

今持っている気質を強みに変えていくために、これからを”本当のあなた”で生きていくために、いまこそ一歩を踏み出しましょう。

本来のあなたが持っている”パワー”を今こそ思い出しましょう。

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